「運動が苦手でも、楽しく続けられるダイエットはないだろうか?」
そんな悩みを抱える人にこそおすすめしたいのが、ボルダリングです。カラフルな壁を登るだけで、実は驚くほどのカロリーを消費し、全身の筋肉を自然と鍛えることができます。
「でも、ただの遊びでしょ?」「本当に痩せるの?」と思うかもしれません。
実はボルダリングは、有酸素運動と筋トレの“いいとこ取り”。短時間で効率的に脂肪を燃やしながら、飽きずに続けられる点が大きな魅力です。
さらに、体を動かすだけでなく、頭も使うスポーツなので、集中力が高まりストレス解消にも効果的。
この記事では、ボルダリングがなぜダイエットに効果的なのか、その消費カロリーの目安や、効率よく痩せるためのポイントをわかりやすく解説していきます。
- なぜボルダリングがダイエットに効果的なのか、その5つの理由
- ボルダリング1回で消費できるカロリーと、他の運動との比較
- 無理なく続けられる「楽しさ」と「ストレス発散効果」
- 40代から始めても安心!初心者が知っておきたいポイントと注意点
ボルダリングはダイエットに効果的?その理由とは

- 全身運動だから基礎代謝が上がる ― 姿勢・柔軟性にも効果あり
- 筋トレ×脂肪燃焼の理想形!高カロリー消費が魅力のハイブリッド運動
- “膝や関節への負担が少ない”から体重が気になる人でも始めやすい
- ゲーム感覚で飽きにくく、継続しやすいのが最大の武器
- ストレス解消にもなり、暴飲暴食を防ぐ
1.全身運動だから基礎代謝が上がる ― 姿勢・柔軟性にも効果あり
ボルダリングは、見た目以上に全身を使う運動です。一見すると腕の力だけで登っているように見えるかもしれませんが、実際には肩・背中・腹筋・背筋といった上半身はもちろん、脚の踏ん張りやバランスをとるために下半身、そして体の軸を支える「体幹」まで、全身の筋肉をフル活用します。
このような全身運動を継続すると、自然と筋肉量が増え、基礎代謝が高まっていきます。基礎代謝とは、何もしていない状態でも消費されるエネルギーのことで、これが高ければ高いほど太りにくく、痩せやすい体質になります。特に40代以降は年齢とともに代謝が落ちやすいため、筋肉を増やして代謝の土台を作ることは非常に重要です。
また、ボルダリングでは不安定な姿勢で体を支えたり、次のホールドに手を伸ばすときに体を大きく動かす必要があるため、体幹が鍛えられ、自然と姿勢が良くなっていきます。猫背や反り腰が改善されることで見た目も若々しくなり、肩こりや腰痛の予防にもつながります。
さらに、柔軟な動きが求められるスポーツであることから、股関節や肩回りの可動域が広がり、体全体の柔軟性も高まります。柔らかくしなやかな筋肉は、ケガの予防にもつながり、日常生活の動作もスムーズになります。
つまり、ボルダリングはただ筋肉をつけて痩せるだけではなく、「代謝アップ」「姿勢改善」「柔軟性向上」といった相乗効果によって、内面から健康で引き締まった体を作ってくれる理想的な運動。体重だけでなく、見た目や体の機能そのものを変えていきたい人にとって、最適な選択肢と言えるでしょう。
2.筋トレ×脂肪燃焼の理想形!高カロリー消費が魅力のハイブリッド運動
ボルダリングがダイエットに適している理由のひとつが、「有酸素運動」と「無酸素運動」を同時にこなせるハイブリッドなトレーニングである点です。登る際には、腕や脚、背中、体幹など全身の筋肉を駆使するため、筋力を高める無酸素運動の要素が強くなります。さらに、課題に繰り返し挑戦する流れの中では、心拍数が上がり、呼吸も荒くなるため、有酸素運動の効果も自然と得られます。
このようなインターバルトレーニングに近い運動形式は、効率よく脂肪を燃焼させることができ、短時間でも高いエネルギー消費が見込めます。実際、ボルダリングによる消費カロリーは、体格や運動強度によって異なるものの、1時間で約300〜600kcalに及ぶと言われています。これはジョギングや水泳といった一般的な有酸素運動に匹敵する、あるいはそれ以上の数値です。
たとえば体重60kgの人が中程度の強度で1時間登れば、約400kcal前後の消費が期待でき、週2〜3回のペースでも月単位で見ればかなりのダイエット効果になります。さらに、全身の筋肉を使うことで、運動後もエネルギー消費が続く「アフターバーン効果」も得られやすく、効率的に脂肪を減らせるのです。
しかも、ボルダリングは動きにバリエーションが多く、課題をクリアする達成感もあるため、継続しやすく、運動が苦手な人でも楽しみながら取り組めます。高負荷でありながら関節へのダメージも少なく、ダイエット目的にぴったりのスポーツと言えるでしょう。
3.“膝や関節への負担が少ない”から体重が気になる人でも始めやすい
ボルダリングがダイエットに最適な理由のひとつに、関節にかかる負担が非常に少ないという点があります。特に体重が多い方や、運動不足で関節が弱っている方にとっては、この点は大きなメリットです。
たとえば、ジョギングやエアロビなどの運動では「着地の衝撃」が膝や足首に直接かかります。そのため、体重が重めの方がいきなり始めると、膝を痛めてしまうことも少なくありません。対してボルダリングでは、基本的に“壁を登る”動作が中心。地面を強く蹴る、着地する、跳ねるといった衝撃の強い動きがないため、膝や関節にやさしい運動です。
しかも、壁を登る際には自然と筋肉を使いながらも、コントロールされた動きになるため、急激な負荷がかかりません。運動が苦手な人でも、自分のペースで登ることができ、無理なく全身の筋肉を鍛えることが可能です。さらに、継続することで筋力が増し、関節を支える力がつくため、将来的なケガの予防にもつながります。
これは、40代以降の「健康的に痩せたい」人にとっては特に重要なポイント。ダイエットを始めたいけど関節への負担が心配…という人に、ボルダリングは“無理なく長く続けられる”理想的な選択肢と言えるでしょう。
4.ゲーム感覚で飽きにくく、継続しやすいのが最大の武器
ダイエットが続かない最大の理由は、「飽きる」こと。特にランニングや筋トレなど、単調な動作を繰り返す運動は、意志の力だけでは継続が難しいという人も多いでしょう。その点、ボルダリングはゲーム性があり、毎回違う“課題”に挑戦する楽しさがあります。
同じ壁でも、スタートやゴールの位置、使っていいホールドの制限などが変わることで、全く違った運動になります。「今日はこのルートをクリアする」「次はちょっと難しい課題に挑戦」といった小さな目標が自然と生まれ、やる気を引き出してくれます。
また、他の利用者との交流や応援などもあり、孤独なダイエットとは違った温かさがあります。インストラクターや常連さんとのやり取りが、通うモチベーションになることも。
何より、「楽しいから続く」「続くから痩せる」。これがボルダリングの最大の強みです。継続こそ、ダイエットの成功には欠かせません。
5.ストレス解消にもなり、暴飲暴食を防ぐ
ダイエット中の最大の敵、それは「ストレスによるドカ食い」。我慢や制限を重ねるほど反動が来てしまう…そんな経験、誰しもあるのではないでしょうか。
ボルダリングは、ただの運動以上に**“集中型のストレス発散”**としても優れています。壁の上にいるときは、ルートや体の使い方に集中する必要があり、仕事や日常のストレスを自然と忘れる時間になります。いわば“登る瞑想”のような効果です。
このように、心がリフレッシュされることでストレスによる暴飲暴食が減り、自然と食欲も安定していきます。無理に食事を我慢するのではなく、「満たされた心」で余計な欲求を抑えられる。これはダイエットの成功率を大きく引き上げる要素です。
また、運動によってセロトニンやエンドルフィンといった“幸せホルモン”が分泌されるため、精神的にも前向きになりやすく、継続的な健康管理へとつながります。
ボルダリングでダイエットを成功させるためのコツ

- 頻度は週2〜3回がベスト!継続こそ成果の鍵
- 食事とのバランスで脂肪燃焼効率を最大化
- 最初は無理をせず、自分のレベルに合った課題を
- モチベーション維持には“成長の記録”が効果的
- 仲間との交流で“楽しい習慣”に変える
1.頻度は週2〜3回がベスト!継続こそ成果の鍵
ボルダリングでダイエットを成功させるためには、まず「継続」が最重要ポイントです。どれだけ1回で頑張っても、続かなければ意味がありません。特に筋肉量アップや基礎代謝の向上には、週2〜3回のペースでコンスタントに続けることが理想的です。
初心者の場合、最初は週1回からでも十分ですが、慣れてきたら週2〜3回を目安にスケジュールに組み込むと良いでしょう。頻度が高すぎると疲労が蓄積し、逆にモチベーションが下がる原因にもなるため、休息も計画的に取ることが大切です。
また、ボルダリングジムの月額会員プランなどを活用すれば、通いやすくなり費用も抑えられます。「いつでも行ける」環境を整えておくことが、継続のためのハードルを下げてくれます。
自分の生活リズムに合ったペースで、無理なく楽しみながら継続することで、着実に成果へとつながっていきます。
2.食事とのバランスで脂肪燃焼効率を最大化
ボルダリングはカロリー消費が高い運動ですが、「運動したから食べてもOK」ではダイエットになりません。体重を落とすには、消費カロリー > 摂取カロリーのバランスを保つ必要があります。
おすすめは、ボルダリングをした日は高たんぱく・低脂質・適度な糖質を意識した食事をとること。筋肉の回復を助け、脂肪になりにくい栄養バランスが、痩せやすい体づくりをサポートします。
特に登った直後30分以内の栄養補給は、筋肉の合成を助ける“ゴールデンタイム”と呼ばれており、プロテインや軽食などでの補給が効果的です。
また、暴飲暴食を防ぐために、登る前に軽くエネルギーを取るのもひとつの方法。空腹すぎる状態では集中力が落ち、パフォーマンスも下がるため、バナナやおにぎり1個程度を目安にすると良いでしょう。
3.最初は無理をせず、自分のレベルに合った課題を
ボルダリングは自分のレベルに合わせて課題(ルート)を選べるのが特徴ですが、ダイエット目的で焦って高難易度に挑戦してしまうと、ケガや挫折の原因になります。大切なのは、“難しすぎず、でも少しだけ挑戦的な”課題を選ぶことです。
ジムのスタッフに相談すれば、自分の体力や経験に合った課題を提案してくれるので、初心者のうちは遠慮せずにアドバイスをもらいましょう。特に初回体験やビギナークラスでは、効率的な登り方や体の使い方を教えてもらえるので、独学よりもはるかに上達が早くなります。
また、登った後には必ずストレッチを行い、翌日の筋肉痛や疲労を軽減することも大切です。疲労を溜めすぎると、次に登るモチベーションが下がるため、自分の体と相談しながら無理なく進めましょう。
4.モチベーション維持には“成長の記録”が効果的
ダイエットが続かない原因のひとつが、「自分の成長が実感できないこと」。ボルダリングは明確な課題(ルート)をクリアするたびに、「できるようになった!」という達成感が味わえるため、ダイエットのモチベーション維持にも効果的です。
さらにおすすめなのが、“成長の記録”をつけること。登れた課題、使ったグレード、感じた疲労度、体重や見た目の変化などを、ノートやアプリで記録しておくと、自分の変化を客観的に見られるようになります。
特に40代以降の男性にとっては、「数字」や「実績」が自信の源になりやすいため、週ごとの進歩を振り返ることは継続の後押しになります。また、体重や体脂肪率だけでなく、クライミング技術の向上や疲れにくくなった体力の変化も、立派な成長の証です。
日々の小さな成果を積み上げていくことで、無理なく楽しくダイエットを続けていけます。
5.仲間との交流で“楽しい習慣”に変える
ボルダリングジムには共通の趣味を持った人たちが集まるため、自然と仲間ができやすい環境があります。運動をひとりで続けるのが苦手な人にとっては、この“交流”が継続のカギになることも。
課題を一緒に攻略したり、アドバイスをもらったり、時には雑談したりと、ジムでの会話がちょっとしたリフレッシュになります。社会人になって新しい人間関係を築くのが難しいと感じている人にとっても、ボルダリングは貴重な“コミュニティ”になり得ます。
また、仲間がいることで「今日は行くのをやめようかな…」という気持ちもぐっと減ります。お互いに励まし合いながら続けることで、気づけば運動が“習慣”へと変わっているはずです。
楽しみながら続ける仕組みを作ることで、ストレスなく、むしろ前向きな気持ちでダイエットに取り組むことができます。
まとめ:ボルダリングは“楽しく続けられる”最強のダイエット法!

ダイエットを成功させる最大のコツは、いかに「無理なく」「楽しく」続けられるか。その点で、ボルダリングは非常に相性の良いスポーツです。
まず、ボルダリングは全身を使う運動であり、体幹・背中・下半身をバランス良く鍛えられます。これにより基礎代謝がアップし、痩せやすい体質へと変化していきます。さらに、有酸素運動と無酸素運動の両面を兼ね備えており、短時間でも効率的にカロリーを消費できるのが魅力です。
しかも、同じ課題でも毎回新しい感覚が得られるため、飽きにくく継続しやすいという特長があります。楽しみながら続けられることは、リバウンドのリスクを抑えるうえでも非常に重要です。また、登っている間は集中力が高まり、日々のストレスから解放されることで過食や暴飲を防ぐ心理的メリットもあります。
一方で、ボルダリングをダイエットに取り入れる際には、いくつかのコツが必要です。頻度は週2〜3回を目安に無理なく継続し、登った日は高たんぱく・低脂質の食事を意識しましょう。また、難易度の高すぎる課題に無理して挑むのではなく、自分のレベルに合ったルートで少しずつ成長を実感することが、モチベーションの維持に繋がります。
成長の記録をつけたり、ジムで仲間を見つけたりすることで、ダイエットが「習慣」へと変化していくプロセスも楽しめるはずです。
「ジム通いが続かない」「ランニングが退屈」そんな人にこそ、ボルダリングは新しい選択肢となるでしょう。身体だけでなく、心もポジティブに変えてくれるボルダリングで、あなたのダイエットを成功に導いてみませんか?
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