『7つの習慣」とは、スティーブン・R・コヴィーが書いた、自己啓発本の名著である。
第1の習慣「主体的である」
「自分の人生がうまくいかないのは周りの人や環境のせいだ」と考えてしまうことしばしばある。
しかし、これは「主体的」に動いていない。
今の自分があるのは、今までの自分の選択による結果であり、何事も自分の判断によって動いているはずである。
可能な限り自分自身をコントロールし、自分の意思決定や行動によりに自分自身が思い描く理想の人生を歩んでいく覚悟が必要である。
そのために自分ができることを考え、人や環境がどうであろうと「主体的」にが動くことが重要である。
そして、自分の行動には責任を持つようにしよう。
第2の習慣「終わりを描くことから始める」
何事においてもゴールを描くことはとても大切なことである。
マラソンや登山をする人にとってゴールがないと何を目指してよいのかわからず彷徨うしまうのと同じように、人生においてゴールを明確にすることが大切である。
極端な話をすると、自分の葬儀を想像したときに周りの人たちになんて言われたいだろうか?
どんな人だった?(人柄)
何かを成し遂げた人だった?(功績)
周りにどんな影響を与える人だった?(価値観)
鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの墓碑には
「おのれよりも優れた者に働いてもらう方法を知る男ここに眠る」とある。
自分自身の「人生のキャッチコピーを作る」といいだろう。
第3の習慣「最優先事項を優先する」
ゴールを決めたのであれば、そこに向かうために必要なことを優先しよう。
日々の生活の中でやらなければいけないことは数えきれないほどあるだろう。
「重要度が高い」もの「緊急度が高い」ものと、すべてをやっていては時間が足らなくなってしまう。
ましてや「緊急度」も「重要度も低い」、スマホやテレビを見る時間などもってのほかだ。
ここで、最優先してもらいたいことは「重要度が高く」「緊急度が低い」ものだ。
重要度・緊急度が高いものは誰もがやることだが、緊急度が下がるとやらない人が出てくる。
そこで「誰もがやらないことを率先してどれだけ継続できるか」が成功する者とそうでないもの分ける行動の違いである。
第4の習慣「Win-Winを考える」
勝者(Win)と敗者(Lose)が生まれるような認識を捨てることが必要だ。
そして、自己犠牲をし過ぎてもいけない。
「人間関係において、必ずお互いが得をする選択肢を考えことが大切である。」
第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」
Win-Winを考える中で、相手が何を考え何に悩んでいるのかを理解する必要がある。
それが、自分の意見を主張する前に相手の話を十分に聞く(傾聴)習慣だ。
傾聴にもいろいろなスキルがあるが、まずは相手の立場に立って否定的な反応することなく、共感し相手を理解しようと努めることが必要である。
傾聴力はビジネスにおいても、プライベートにおいても人間関係全てにおいて必須のスキルになってくる。学んでおいて損はないはずだ。
第6の習慣「シナジーを創り出す」
シナジー=相乗効果(互いの違いを尊重する)
「1+1=2」ではなく「2よりも大きくする」ことである。
決して互いの案の妥協点を見つけることではない。
相手の意見をしっかりと理解し、Win-Winの関係を考えることで、
シナジーが生まれる(つまり、いいとこどりができる)ということである。
第7の習慣「刀を研ぐ」
刀を研ぐ=自己研鑽すること
- 知性をつける…継続的に学ぶ姿勢。資格習得や読書をする。
- 体力をつける…健康のために食事や運動、休養をとる。
- 精神を鍛える…自分の価値観を磨く。感覚を鍛える。旅行や美術館に行ったり、瞑想をする。
- 人間関係を良くする…習慣を意識する。傾聴力を鍛える。
やるべきことはたくさんある。
しかし、死ぬまで勉強である。
私自身は「読書、旅行、人との出会い」を大切にしたいと考えている。
まとめ
第1から第3の習慣は、自分自身の成功。つまり「自立」をするための習慣である。(私的成功)
第4から第6の習慣は、自立したのちに周囲の人との成功を創り出す習慣である。(公的成功)
そして第7の習慣は、私的成功と公的成功を繰り返す習慣であり、成功と成長を絶えず積み重ねることになる。(最新再生)
7つ習慣をいっきに始めるとなると難しい人も多いと思う。
まずは第1の習慣「主体的である」から始めよう。
心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。
アメリカ合衆国の哲学者・心理学者 ウィリアム・ジェイムズの言葉
心(考え方)を変えることで運命(人生)を変えていこう。
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